コンテンツ編集やリライトに役立つ改善チェックリスト

UI・UX

文字装飾など視覚的な工夫がない

黒字のテキストだけでは読まれづらい(初見の場合は特に)。太字や色文字、ボックス(囲み)、吹き出し、箇条書きなどを駆使して情報を視覚的に捉えられるようにする。

行間が狭すぎる

テキストの行間は最低でも1.5倍必要(1は狭すぎて読みにくい)。1.5〜1.75の範囲で設定する。

フォントサイズが小さすぎる(大きすぎる)

本文のフォントサイズは16〜18pxあたりが一般的。小さくしすぎると視認性が悪化し、大きくしすぎるとチープで間抜けな印象に。

読みにくいフォントを設定している

見栄えは良いが読みにくいフォントは避け、一般的で読みやすいフォントを設定。日本語の場合、游ゴシックやメイリオが一般的。

区切りのないテキストの塊が続いている

中見出し(H2)や小見出し(H3〜)を使ってブロックに文章を区切る。区切り線(<hr>タグ)を使う。画像を挿入する。

ハイパーリンクがわかりにくい

ハイパーリンクは通常のテキストと明確に区別する。青字+下線(アンダーライン)が一般的。

画像のサイズが小さい

小さい画像ではインパクトに欠ける。チープ感も出てしまう。画像サイズは大きめ(コンテンツエリアの横幅一杯まで)を推奨。

モバイル環境での視認性や操作性が悪い

スマホで見たときに視認しやすいよう改行を調整。ボタンやリンクのクリックのしやすさも要チェック。

コンテンツ内の色数が多すぎる

使う色は最小限にする。赤(ネガティブや警告)、青(ポジティブ)、緑(特定の用語)、オレンジ(単純な強調)程度に抑える。

ページ速度が極端に遅い

画像の質を落とさない範囲で軽量化する。Lazy Load(画像の遅延読み込み)を実装する。サーバーの見直しをする。

気を散らす要素が多い(ポップアップなど)

ポップアップ広告やインタースティシャル広告は基本的に嫌われる。Googleからのペナルティ対象にもなり得るため使用は慎重に。もしやるなら、ページ右下に表示させるスクロール追尾型のバナーを推奨。

SNSのシェアボタンがない

コンテンツ上部や下部に主要SNSのシェアボタンを設置。Twitter、Facebook、はてなブックマーク、LINE、Pinterestなど。

デザインに素人感がある

見出しと本文とのメリハリがない、行間が狭すぎる、フォントサイズが大きすぎる、など。

一文が長すぎる

一文は基本的に短いほうが読みやすい。目安は80文字以内。どんなに長くても120文字が限度。

外部リンクが別タブで開かない

外部リンクは別タブで開く仕様にする。aタグに「target=”_blank”」を追加。

読点の使い方が適切でない

読点が少なすぎる文章は目に留まる箇所がないため流し読み(飛ばし読み)に対応できない。可読性(文章の読み取りやすさ)を意識して読点をこまめに配置する。

無駄にまどろっこしい表現が多い

NG「ぜひお試しになっていただければ幸いに存じます」 → OK「ぜひ試してください」 。ストレートに伝える。過剰な配慮はいらない。丁寧すぎる言い回しはまどろっこしく、反応を下げる。

漢字の使用率が多すぎる

24%前後が目安。おすすめツール:http://akind.dee.cc/kanjiritsuchk-input.html

文法的には正しいが読みにくい文章が多い

コンテンツ作成は国語の成績を問うものではない。文法的な正しさと文章の読みやすさが対立する場合は、常に文章の読みやすさを優先する。

タイトル

ベネフィットを訴求していない

「知りたかった情報が知れる」 「悩みや問題を解決できる」 など、読み手にとってのベネフィット(利益、利点、得)をタイトルで訴求すると効果的。

極端に長すぎる

目安としては50〜60文字以内。SEOを意識したコンテンツの場合は34文字以内。

対策キーワードが含まれていない(SEOを意識したコンテンツの場合)

上位表示を狙うキーワードを必ず含める。可能なら冒頭付近にキーワードを入れる(検索ユーザーの注意を引きやすくなる)。

対策キーワードの選定が良くない(SEOを意識したコンテンツの場合)

検索需要があるキーワードを含める。GoogleキーワードプランナーやAhrefsなどのキーワードツールを使い、キーワードの検索ボリュームを調査。

対策キーワードを過剰に詰め込んでいる(SEOを意識したコンテンツの場合)

インテント(検索意図)の異なる複数のキーワードを同時に対策したり、関連キーワードを過剰なまでに詰め込んだりするのはNG。

独自性がない

独自の調査、独自のデータ、独自の意見、独自のノウハウ・事例などが知れることをタイトルで表現する。

意外性がない

ありきたりなメッセージは無視される。読み手の価値観や常識、期待を裏切るメッセージをタイトルに盛り込む

新規性がない

新しさを醸し出す単語をタイトルに盛り込む。【2022年最新版】【10/31日更新】「発表」「新公開」 といった言葉をタイトルで使ったり、オリジナルの造語を作ったりする。

緊急性がない

「今すぐ読まなければ」 という感情を喚起する要素を入れる(可能であれば)。「今年中に」 「3ヶ月以内に」 「今すぐ〜〜〜すべき」 といったフレーズは、今すぐ読まなければという動機を読み手に与える

具体的でない

多少長くなっても構わないので、ベネフィットやコンテンツの機能性(そのコンテンツがどう役立つのか、どんな場面でどう活用できるのか)を具体的に伝える。

機能性を表現できていない

「〜を比較検討できる」 「〜の気付きが得られる」 「〜のチェックリストとして使える」 など、全てのコンテンツには何らかの機能がある。それをタイトルで表現する。

間伸びした表現になっている

無駄に長ったらしく間が抜けたタイトルでは、読み手の注意を引き付ける力が弱くなる。タイトルはシャープでなければいけない。名詞を多く使うのがコツ。

過度に煽りすぎている

誇大なタイトルで読み手を”釣る” 行為は推奨できない。「知らなきゃマズイ!」 「成功確実!」 など、煽り気味の表現の使用には慎重になること。

冒頭部分

余計な前置きが長すぎる

余計な前置きは不要。単刀直入に、素早く結論から入ること。例えば、タイトルが「○○○○○○とは?」というコンテンツなら、リードはストレートに「○○○○○○とは~」から始める。

SEO記事によくあるテンプレ的なリードになっている

テンプレ方式のリードは効果的ではない。NG例「●●●とは△△△のことです。しかし、●●●についてよく知らないという方もいるのではないでしょうか?そこでこの記事では・・・」

コンテンツの発信者(話者)が見えない

コンテンツ冒頭エリアで、コンテンツの発信者(話者)が誰かを明確に示す。文章のトーンもその発信者に合わせる。

タイトルが目立たない

冒頭エリアではコンテンツのタイトル(H1大見出し)を大きく表示させる。

ベネフィットを訴求していない

読み手の期待感を高めて本文へ誘導するために、コンテンツを読むことで得られるベネフィットを冒頭で訴求する。

約束(プロミス)していない

コンテンツで何を伝えるのか? 何が知れるのか? 何が手に入るのか? それらを明確に約束(プロミス)する。

退屈で興味を引かない、強い“引き”がない

冒頭部分では強い“引き”が必要。印象的な引用文、読み手の疑問や心情の代弁、心に響く質問、ニュース、ストーリー、ベネフィットの提示、成功事例など、読み手の興味を引くための工夫をする。

投稿日・更新日の記載がない

情報の鮮度を重要視する読み手は多い。投稿日や更新日の日付をコンテンツ冒頭に表示しておく。

アイキャッチ画像が弱い

素材サイトの画像そのままではオリジナリティがない。そのサイトならではの画像に加工する。あるいはグラフィックツールで作る(おすすめツール:https://www.canva.com/

全体のプランニング

独自性がない

ネットの情報をそれっぽくまとめただけの独自性に欠けるコンテンツでは、読み手から支持されない。独自の調査、独自のデータ、独自のノウハウ・事例などを盛り込む。

意外性がない

価値観・常識とのギャップが大きければ大きいほど、読み手の興味・関心を引き付ける力は強くなり、記事が読まれることになる。ありきたりで無難な主張はダメ。

新規性がない

読み手の興味・関心を引くには、新しさを感じさせる要素が少なからず必要になる。【2022年最新版】【10/31日更新】 といった言葉をタイトルで使ったり、オリジナルの造語を作ったり、最新の事例やニュースを提供したりすると良い。

専門性が低い

一般論を述べるだけのコンテンツは価値がない。自社の専門知識や経験、事例を活用した専門性の高いコンテンツを作る。

目的(ゴール)が見えない

達成したいビジネス上の目的(ゴール)を定義すること。その後、読み手の行動を引き出すために刺激すべき感情や、コンテンツの切り口をプランニングしていく。

主題(メインメッセージ)が明確でない

コンテンツには主題(メインメッセージ)が必要。コンテンツで扱う重要な主張やアイデアを決めて、それをタイトルで表明する。

読み手が求めるベネフィットを中心に構成していない

読み手は最終的にどんな状態になれるのか? 何を解決できるのか? 何が手に入るのか? これらのベネフィット(読み手が得られる利益)を中心にコンテンツをプランニングする。

情報量(網羅性)が不足している

読み手のベネフィットを実現し、行動に導くために必要十分な情報を網羅することが重要。単なる概要や一般論だけで終わってはいけない。「この内容で読み手は意思決定できるか? 具体的な行動を起こせるか?」 を自問自答すると良い。

コンテンツの情報が古い

古くなった情報を最新の情報にアップグレードする。それが難しければ該当箇所を削除する。

ターゲットが明確でない(特にPR記事や広告の場合)

複数の異なるターゲットに同時に訴求しない。コンテンツのターゲットの属性をある程度絞り込む。ただし、多くの人に見てもらうことが目的のコンテンツの場合、この限りではない。

表面的な情報提供に終始している

読み手の潜在ニーズを満足させるための情報を追加する。読み手が本当に欲しい結果は何か? この情報を知ったあとに知りたくなることは何か? といったことを考える。

ソリューションとして機能していない

単なる情報の羅列ではなく、読み手の課題を解決するためのソリューション(解決策)としてコンテンツを位置付け、プランニングする。

対策キーワードが明確でない(SEOを意識したコンテンツの場合)

SEOを意識したコンテンツの場合、メインの対策キーワードを一つ決めておく。そしてそのキーワードと関連性が高い情報だけを掲載する。

商品・サービスとの関連付けができていない

売りたい商品・サービス起点でコンテンツ内容をプランニングする。何を売るかを決めて、それに興味を持つ人はどんな人か? どんな情報を伝えれば興味付けできるか? を企画。

読み手から引き出したい行動が明確でない

コンテンツを閲覧した読み手を、次はどのページに導くのか? どんな行動(アクション)を誘発させるのか? を明確にする。

内容がほとんど同じコンテンツが同一ドメイン内に存在する

コンテンツの統合を検討する。一つに統合するコンテンツに対して、それ以外のコンテンツから301リダイレクトをかける。

論理性

主題(メインメッセージ)に沿っていない

コンテンツで展開する文章はすべて、主題(メインメッセージ)を補強し強化するために存在する。主題に関連しない余計な情報はカットすべき。

意味のない無駄な文章が多い

例:「●●●について知りたい方も多いのではないでしょうか?」←あってもなくても何も変わらない。

論理が飛躍している

論理をショートカットせず、「主張 → 主張の理由 → 理由の根拠(具体例)」 という形で論理的な文章を書く。PREPの型が有効。

論理が破綻している

コンテンツ全体を通して、メッセージの矛盾に気を付ける。

理由を述べていない

主張や結論のあとには必ず理由を述べる。「なぜなら〜」 「からです」 といった、理由付けに特有のフレーズを使うと上手く機能する。

根拠を示していない

主張や理由の根拠となる数字やデータ、事例を、出典と共に記載する。

言葉の係りがわかりづらい

主語と述語、修飾語と被修飾語は近い距離に配置する。例:「ライターは論理的な文章を書くために、もっと本を読もう」→「論理的な文章を書くために、ライターはもっと本を読もう」

主語と目的語を省略しすぎている

基本的に主語や目的語は省略してはいけない。誰が、何を、どうしたのか? 詳細かつ丁寧に記述する。5WIHの要素を意識するのも良い。

見出しと本文の整合性が取れていない

見出しとその下のボディコピー(本文)をお互いスムーズに連動させる。見出しで謳った内容が書かれていないなど、矛盾が合ってはいけない。

難解な専門用語が多すぎる

想定ターゲットの知識レベルにもよるが、難解な専門用語は平易な言葉に言い換えたり補足説明を入れたりすると良い。

無駄な形容詞が多い

「すごい」「素晴らしい」などの形容詞はほとんど意味を成さない。形容詞を削り、代わりに名詞と動詞を多く使うのがコツ。

SEO

クロールやインデックスのエラーがある

Googleサーチコンソールのメッセージを確認して、クロールやインデックスエラーに対処する。技術的な問題がない場合はコンテンツ品質の問題(もしくはGoogle側のエラー)。

canonicalの設定が間違っている

301リダイレクトの設定が間違っている

内容が極端に似通っているページから、正規のページ(正規URL)に、301リダイレクトを設定する。

誤ったnofollowの使い方をしている

nofollowはクロールさせる必要のないリンクに対してのみ設定する。外部リンク全てにnofollowを付与するのはNG。

Googleのスパムポリシーに違反している

クローキングや隠しテキスト、キーワードの乱用、自動生成ツールによるコンテンツなどを避ける。

Googleの定義する低品質コンテンツに該当している

検索エンジンを第一に考えたコンテンツ作成を避け、ユーザーを第一に考えたコンテンツを作る。

アンカーテキストにキーワードが偏りすぎている

キーワード詰め込みはペナルティリスクあり。キーワードを適度に含んだ自然な文章を意識する。

関連記事へのリンクが貼られていない

関連記事へのリンクを設置。コンテンツ下部に同一カテゴリの関連記事を配置したり、コンテンツ本文から関連性の高い記事へのリンクを設置したりする。

関連記事からのリンクをもらっていない

関連記事からのリンクを獲得する。特にGoogleから評価されている記事からのリンクはSEO効果が高い。

title、descriptionがユニークになっていない

titteとdescriptionは、コンテンツごとに固有のものを用意する(他コンテンツと重複させない)

重要な情報がコンテンツ上部にない

Googleはページ上部に配置されたコンテンツを、ページ内容を把握するために重要視する。重要なコンテンツはなるべくコンテンツ上部に配置する。

画像のalt属性が設定されていない

画像の内容を端的に表したテキストをalt属性として記述。単なるイメージ画像に対しては設定不要。

CV関連

CV(コンバージョン)動線がない

資料請求や商品LP、メルマガ登録などに誘導するCTA(行動喚起を促すパーツ)を配置。

行動すべき理由を明確に説明していない

なぜ行動すべきなのか? なぜそれを買うべきなのか? 読み手が最終的に得られる利益(ベネフィット)を明確に伝えて行動を促す。漫然とバナーやリンクを貼るだけでは不十分。

「●●してください」と明確に指示していない

「〜してください」 と、明確な言葉で次の行動を促す。曖昧に濁したり、まどろっこしい言い回しはNG。

CTA(行動喚起)のパーツが目立たない

CTAのパーツは通常のコンテンツ部分と明確にデザインを変えて目立たせる。背景色を変えたりボックス(囲み枠)を使ったり、ボタンの色を目立たせたり。

CTAのパーツを文脈を考慮せずに配置している

無造作に「メルマガ登録はこちら!」 「無料PDFはこちら!」 といったバナーやテキストリンクを配置しても、それらのバナーやリンクをクリックする理由を読み手に提示していなければ、クリックという行動には繋がりにくい。CTAが前後の文脈に沿っているかどうかをよく確認する。

オファーが弱い、魅力的でない

商品・サービスや無料オファーの価値を高める。実質的価値だけでなく知覚価値(見た目から感じ取る価値)を高めることも意識。

プレゼンではなくセールスをしている

強引な売り込みではなく、受け取れる価値の提案(プレゼンテーション)を意識する。

その他

著作権を侵害している(コピペ、要件を満たさない引用など)

他サイトのコンテンツを安易に模倣しない(ライターにもその旨を徹底させる)。引用の基本ルールの遵守。

出典元や参照元の記載がない

他サイトや書籍から情報を引用したり参照したりした際は、出典元や参照元を明記する。

主観的情報に寄りすぎている(納得感がない)

客観的事実として引用できる情報ソースを調べる(外部サイトや書籍など)。

客観的情報に寄りすぎている(主張がない、無個性)

自分達の意見を述べる。スタンス(立場)を明確にする。価値観、信念を示す。

差別用語や不快語が多い

​営業マン、ビジネスマン、看護婦など、性差別表現に該当しそうな言葉や、上から目線な感じがするフレーズ(例:「ここまでの内容について、ご理解いただけましたか?」)に注意する。

企業名や人名、商標の綴りに誤りがある

例えば「youtube」 ではなく「YouTube」 と正しく表記する。

熱量(情熱)が伝わってこない

コンテンツの熱量は読み手に伝染する。そのテーマに心から熱中している人がコンテンツ作成や企画、編集に関わるべき。

共感性に乏しい

一般論や正論を押し付けるのではなく、読み手の苦痛や悩み、課題に理解を示し共感する。

お上品すぎてつまらない

いかにも「企業企業」 しているコンテンツではなく、人の顔(パーソナリティ)が見えるコンテンツを作る。綺麗で整ってはいるが、無機質で非人間的なコンテンツでは、何度やっても失敗する。